樹木葬とペット
樹木葬というものをご存知ですか?
今回は樹木葬とペット業界の組み合わせは大きな市場となりうるのではないかというお話を書いてみます。
人が亡くなった時の一般的な埋葬の方法といえば、墓地の一角を買い墓石と骨壺で弔うものを思い浮かべると思います。
一方樹木葬のやり方はいくつかあります。
霊園型では霊園の中の一角を買うことは同じですが墓石の代わりに植樹をします。
里山型では業者が整備した山の地面に直接遺骨を埋め、その上に木を植えます。
その横に誰の遺骨なのかの目印を立てわかるようにします。
私は先日、岩手県・一関市で里山型の樹木葬に携わっている方の特集をNHKの番組で見て
このようなものがあることを知りました。
日本ではまだそこまでメインではないと思います。
ましてやペットの樹木葬は普及していないように思います。
私が樹木葬がこれから普及すると考える理由は主に2つあります。
1つは従来の埋葬方法よりも費用が低く抑えられることです。
墓石を用いたものだと安くても100万円を超えることが多いですが、
樹木葬では数10万円程度が相場です。
特にペットのお墓選びとの相性は良いように思います。
人は先祖と同じ墓を使えばいいですが、動物の場合はペット不可なところも多く、そうはいきません。
そのため自宅の庭に埋めたり、わざわざペット可のお墓を探して墓を移すしかないという現状があります。
そうした課題を樹木葬であれば解決できます。
2つ目に令和の時代にはサステナブルなものが求められるということです。
これまでの大量生産大量消費の時代とは異なり、お墓に関しても新しいものをどんどん作り規模を大きくしていくのではなく、
自然環境に配慮した持続可能なものが求められていくと考えます。
その点里山型の樹木葬では墓地のために住環境や自然環境を侵すことなく供養を行えるでしょう。
また、里山型の樹木葬には「遺骨の上に育った木の元に新たな命が集まる。
故人を生態系の中に還す」という意味合いがあります。
マンション住まいの人が増えて自宅の庭に、というわけにはいかない飼い主も増えていくでしょうから
「生態系に還す」埋葬方法が受け入れられていく可能性は大きいと考えています。
今回の私見は基本的に里山型の樹木葬に注目して語ってきました。
里山型というのはそもそも現段階で広く普及しているものではないため時間はかかるかもしれませんが、しかるべき企業や発信者が旗振り役になれば、市場が拡大する潜在性ははらんでいると思います。
少なくとも私はNHKの番組を見て、自分の死後も自分の骨の有機物を吸収して成長した木が森の生物たちの拠りどころとなり
新たな生命の源となれるというのは素敵なことだなと感じました。
みなさんはどう考えるでしょうか!興味を持った方はぜひ調べてみてください!